2026年2月21日~22日にかけて、今年で17回を数える
ノスタルジック2デイズが開催されました。場所はお馴染みパシフィコ横浜です。
かーくる編集部では、初日の2月21日に会場に伺いましたので、その様子をレポートいたします。
まず、このイベントの人気コンテンツのひとつに「選ばれし10台」というのがあります。一般公募で選出されたオーナー車両を紹介し展示するというもので、初日は会場への入場シーン~メインステージでのオーナー紹介とトークといった流れになります。
今年のステージは、クルマ大好きフリーアナウンサー安東弘樹さんと、旧車大好き芸人・田村亮さんを中心にマニアックなトークが繰り広げられました。
ここからは、入場(年式)順に紹介していきます。
① 1959年式 ダットサン1000
② 1963年式 ダットサンブルーバード 1200デラックス
③ 1965年式 トライアンフ スピットファイア MK1
④ 1972年式 シボレー コルベット スティングレー
⑤ 1974年式 いすゞ117クーペ XG
⑥ 1975年式 トヨタTE スプリンタートレノ
⑦ 1978年式 トヨタ クラウン スーパーサルーン エクストラ
⑧ 1982年式 ホンダ シティR (&モトコンポ)
⑨ 1988年式 ダイハツ リーザ OXY-Ⅱ
⑩ 1998年式 スバル WRC98
この「選ばれし10台」は、昨今はスペシャルなグレードではなく、親から受け継いだとか、長年乗り続けているとか、そのクルマに対する愛情の深さや、カーライフのストーリー性などが評価で重要視されてきているように感じます。
余談ですが、③のトライアンフは、三浦半島にあるリバイバルカフェのオーナーの愛車ですね。
ステージの横には、今回のイベントのテーマに関連した車両が展示されていました。
まずはこれ、ステージア260RS です。
ステージア自体あまり見かけなくなっていますが、こちらは滅多に見かけないGT-Rと同じエンジンを積んだオーテックバージョンのステーションワゴンです。
そして、その隣にはステーションワゴン文化の立役者と言っても過言ではない、スバル レガシィ ツーリングワゴンGTです。
そしてステージのすぐ横には、初代フォレスタ。でもこれは、米国インディアナで24時間世界速度記録を樹立した個体なのです。
当時「世界最速のSUV」という称号で発売されました。
ステージでは関係者を交え、SUBARUトークショーも開催され、レガシィやフォレスタなどの開発秘話なども紹介されました。
ここからは会場を散策。
まず、スバル レオーネ。レガシィの前の前のモデルですが、水平対向&4WDのDNAは脈々と受け継がれています。
今でも人気の、水平対向6気筒搭載のスバル アルシオーネSVX。
昨年に続き、
チンクエチェント博物館も出展していました。フィアット500は大人気の様子でした。
ウィングオートではアバルトを展示。フォアット600ベースの車両には、アウトビアンキのエンジンを載せているとのこと。
この水陸両用車は、今年のオートサロンや正月のTV番組で目にした方もいるかもしれません。車両の共同所有を提案する、
RENDEZ-VOUS で展示していました。
スタッフに話を聞くと、「子どものころこの車両を見た」といった方が現れてビックリしたと仰っていました。
このアルファ156は、
オルクラ という愛車の想い出アルバムを提供する会社が展示していたもので、特にメンテナンスの明細や写真などを保存して、その車両の付加価値を上げたいというのが根底にあるようです。
昨今、中古車は安く叩かれて円安の影響もあり、どんどん海外に流出してしまっているのを何とかしたいという代表の思いを聞くことができました。
自動車の専門学校も複数出展しており、特にこのホンダZはボロボロの状態からここまでレストアしたらしいです。レストアのプロセスを学べるというのも魅力かもしれません。
軽自動車は日本独自のレギュレーションの中で、独自の技術やデザインを投入してきましたが、その結果世界に誇れる工芸品が出来上がりました。
ホンダN360に、
スズキ フロンテクーペ、
そして、スズキ マイティボーイと、カーライフの提案をしてきた歴史を感じます。
マツダ ポーターは軽トラックの部類ですが、今見ると癒し系の顔立ちがほっこりさせてくれます。
旧車を所有するとなると、メンテナンスや部品の供給が最大の課題。
会場には、自動車メーカーによる旧車パーツやメンテナンスのブースも展示されていました。
これはスバル。
トヨタは、ユーザーの声を募集していました。
HONDA Heritage Worksとして展示されていたNSX。
nismoもフェアレディZを展示していましたが、エンジンは現代に合わせたチューニングがされていました。
旧車、とりわけ人気の車両に取り付けられているのが、ダイレクト・イグニションコイル。
眺めるだけではなく、実際に走行するために適切なチューニングを提案していました。
旧車のレストアやメンテナンスに必要なのは、エクステリアの見栄えを良くすることも大切です。
これは、
BAN-ZIのサビキラー(商標登録済)です。
進行の早い赤錆を鉄を保護する黒錆に転換する塗料です。
こちらはサビバイザー。サビキラーを使うまでもないような、表面の赤錆を手軽に落とすのに便利なケミカルです。
REBORNというケミカルの展示ですが、ここで注目したのは樹脂のメンテナンス剤です。
よくあるのは、樹脂の上から塗ることで綺麗に見せるというやり方ですが、この会社が提供するのは樹脂の表面を薄く削り、新しい樹脂面を見せるというもの。これなら自然に綺麗な樹脂を見せることができます。
外の展示場に行くと、働くクルマの展示がされていました。
これは横浜市消防局の車両。タイヤがヨコハマのホワイトレターなのは、たまたまなのか意識したのか?
みなさん、困った時のJAFです。
陸上自衛隊の高機動車です。誰かが「ハマーだ!」と言っていましたが、ハマーH1も見る機会はそうありませんから、トヨタのメガクルーザーをベースにしていることを知らないのも仕方ないかもしれません。ちなみに今の普通自動車免許では運転できません。
また会場へ戻ります。
例年通り会場内にはBGMとして、昭和のヒット曲が流れています。今年は、松田聖子、中森明菜、サザンオールスターズ、大瀧詠一、尾崎豊などなど。
ISUZU SUPORTSには、魅力的ないすゞの車両が展示されています。
ビークロス、今販売しても人気になりそうです。
ロータリーエンジン搭載となると、サバンナやコスモがメジャーですが、カペラというのが渋いです。
日産チェリークーペ。後方視界はめっちゃ悪そう。
ギャランVR-4も見かけなくなりましたね。
トレノやレビンではなく、カリーナというのがいいです。
その他もろもろ、展示車両を掲載しておきます。
この箱スカGT-Rは、昨年度のイメージ車両です。昨年のパンフレットやポスターに掲載されていました。
そして今年のイメージ車両は、1966年式 トヨタ カローラ1100デラックスです。
カローラは1966年に誕生し、今年で還暦になります。カローラという車名が現代まで続いていることが素晴らしいことであり、未来まで続いてくれることを願うばかりです。
さて最後に、今年のノスタルジック2デイズの入場者数は約42,000人。昨年も約42,000人で、一昨年は約40,500で数字だけを見ると高止まりのように見えます。これはエビデンスがあるわけではありませんが、一昨年と比較すると外国人の来場者がかなり減ったように感じました。以前はバイヤーのような外国人が沢山うろうろしていましたが、そのような人が減ったと考えると、純粋に旧車好きが増えたとも考えることができそうです。
ただ課題も沢山あります。
中古車の値付けは、車種、グレード、年式、走行距離のファクターだけで誰でもできるようになっています。しかしながら、維持するにはメンテナンスの他にも税金、保険など多大な費用が投入されてきています。そのようなメンテナンスの付加価値をもっと上げないと、メンテナンスに携わる人材確保や、下取り価格の低さのためスクラップにされてしまう車両などの課題解決につながらないように感じます。
この展示会を通じて、クルマとの向き合い方や課題を改めて考えることができました。