「美濃クラシックカーフェスタ」は、単なる展示イベントではなく、“文化としてのクルマ”を体感できる貴重な場です。
会場となった美濃市は、「うだつの上がる町並み」として知られています。 この“うだつ”とは、隣家との境に設けられた防火壁のことで、江戸時代には裕福な商人しか設けることができないものでした。そこから「うだつが上がらない」という言葉は、“出世できない”“ぱっとしない”といった意味で使われるようになったとされています。
実際に現地を歩くと、その歴史的背景がよく分かります。立派なうだつを備えた町家が連なり、当時の繁栄ぶりを今に伝えています。そんな格式ある町並みに、クラシックカーが並ぶ光景は非常に美しく、まるで時代が交差するかのような感覚を覚えました。
会場には、幅広い年代の車両が並び、どの一台にもオーナーの哲学とストーリーが宿っていました。 お知り合いのオーナーさんもちらほら。こちらはジョニー&マリーさん。ご夫妻それぞれのお車参加されていました。 https://ameblo.jp/johnny-and-mary/ 特に印象的だったのは、見た目のコンディションの良さだけでなく、「走るために維持されている個体」であること。単なるコレクションではなく、今も現役であることに価値があります。
会場を一通り見て回った後、筆者が個人的に立ち寄ったのが、町並みの中にあるカフェ HAPPA STAND です。 落ち着いた空間でいただいたほうじ茶ラテは香り高く、イベントの余韻を静かに楽しむ時間となりました。
さらに、昼食にはイタリアンの DONI DONI を訪問。以前からインスタをフォローして行きたかったので、念願叶いました。 いただいたボロネーゼは、しっかりとした旨味とコクが印象的で、クラシックカーの余韻とともに、満足度の高いひとときを過ごすことができました。
会場全体には穏やかな空気が流れており、来場者とオーナーの距離が近いのもこのイベントの魅力の一つです。 ボンネットを開けながら語られる整備の話やレストアの苦労、そして手に入れるまでの背景など、どれもが“生きたコンテンツ”として成立していました。
また、地域との親和性の高さも印象的でした。美濃の歴史ある街並みとクラシックカーの相性は非常に良く、現代車では出せない佇まいが、街そのものの魅力をより一層引き立てていました。 クラシックカーというと敷居が高いイメージを持たれがちですが、このイベントではむしろ逆です。
「好き」という純粋な気持ちがあれば、誰でも楽しめる空気が確かにありました。 時間が緩やかに流れる会場の雰囲気は、他のどのイベントとも違う空気感がありました。
美濃クラシックカーフェスタは、車好きのためだけのイベントではありません。 文化、歴史、人との繋がり——それらを含めて体験できる、非常に完成度の高いイベントです。
来年は5月開催との事。今から楽しみです。