初回はポルシェ社が2,000cc以下の世界スポーツカー選手権の為に作ったマシンで
誰でもポルシェのディーラーで買う事の出来たスポーツカー(!)のポルシェ906で、カレラ6と呼称する場合もあります。
イラストは1967年の日本GP優勝車両で、プリンスのドライバーだった生沢徹が、
日産とプリンスの合併によりワークスドライバーを外され
自身でマシンを用意して大企業の日産勢を打ち負かせた痛快なストーリーが胸を熱くするマシンでもあります。
そんなポルシェ906の透視図が出来上がるまでの過程を御覧いただこうかと思います。
まずは図面です。
洋書等にも図面がありますが、あまり信用出来ませんからまず写真を解析して図面を描きます。
外観は写真から起こす事もあるのですが
あまりパース(遠近感)を付けたく無いのと
写真に付きまとう歪みが内部の作図を進めるに当り作業が煩わしくなりますから
2点透視の技法で描き起こして行きます。
こんな感じでパースに合わせて歪ませた平面から立体が出来上がります。
タイヤパターンの作図は平面で描きフォトショップで変型させて張り付けます。
エンジンもボディーと同じく平面図を描きそれをパースに合わせて歪ませた物を足掛かりにして
作図します。
↑こちらはエンジンを塗ってるところです。
塗り終えたエンジンです。ミッドシップなので見なれたで911のフラット6が前後逆になってます。
割愛してますが先に出来上がってるシャーシと合体。
リアの箱はレギュレーションで定められたトランクです。
レースには不要そうな助手席とスペアタイヤも同じくレギュレーションで必要でした。
ボディーも塗ります。
塗り終わったボディーとシャーシを重ねて、消したり透かしたりして完成です。